少林寺拳法をに出合ったのは、私が契約職員として障害者作業所に勤めていた時。
先輩でシングルのママさんがいらっしゃって、子供さん二人を育てておられた。
忙しく働いておられたので、子供の躾や教育になかなか行き届かないようでした。そのママさんが子供二人を少林寺拳法のスポーツ少年団に通わせていました。
そのママさんが「少林寺拳法は良いよ」と勧めてくれたんです。
もうずっと前の話。
「体育館に上がったら靴は揃える。上の子は下の子の面倒を見る、大事にする。下の子は上のお兄ちゃんお姉ちゃん達の言う事を聞いて行動するといった事をしっかり教えてくれるんよ。兄弟仲良くやってるわ」って教えてくださいました。
始まりは子供から
当時は私と妻で共働き。長男が2歳で保育園に預けて一生懸命働いていたなぁ。そして夜間部の専門学校に月曜日から土曜日まで通い、毎日夜10時過ぎに帰宅。理学療法士を目指して勉強の毎日。
子どもとの時間は比較的限られていたし、住んでいたのは高齢者が多く住んでいた公営住宅だったので、子供の幼なじみも少なかったように思います。
習い事を通じていろいろ経験してほしいと感じていたし、先輩の言葉に「これは良い」と思いましたね。
そんなこんなで長男は中学1年まで続け初段を取得。その後生まれた娘もお兄ちゃんの後を追い5歳から入門、そして今年中学1年でこれまた初段を取得し黒帯へ。
子育て終盤の始まりを感じて
少林寺拳法を習い続けたことで長男の成長を感じています。
娘が黒帯取得のために、色々なスポーツ少年団の先生方にお世話になり、昇段試験を頑張って合格した姿に感動し、「この子も大きくなったなぁ」と頼もしさと寂しさを同時に感じました。
昇段試験当日に会場に集まった拳士の真剣さに憧れも感じました。
そして先生方の人柄の良さ。お世話になっているスポーツ少年団の先生のみならず、他の道院の先生方の誠実さや優しさに触れて感心したんです。
さまざまな刺激を受けた事と、子どもたちが巣立っていく始まりを感じて思いました。
「娘との時間を大切にしたい」
そうだ!彼女は黒帯を取ってからも続ける様子だし、お父さんも始めれば共通の話題で話が出来るし、教えてもらえる。一緒の時間を過ごせる。
50歳を過ぎて「残りの人生」と言いたくないが、後悔はしたくない、「枯れたくない」と感じていたところだし。
これが始めたきっかけです。
いつも一歩を踏み出せずにいる私は、何かのキッカケで動き始めるんです。
これまでに人生でよくあった行動。
こんなキッカッケで少林寺を始めたんですが、何のご縁なのか創始者の宗道臣先生の娘さんがこんな本を書いておられたようです。紹介しますね。
「一歩、踏み出せない人のために―やわらかいものが一番強い 」宗由貴(著) 幻冬舎 (2007/11/1)
「強さ」とは何か。 少林寺拳法創始者・宗道臣70の言葉 (文春新書) [ 宗 由貴 ] 価格:825円 |