ミッドライフクライシスとは・・・
中年期の人が不安・焦燥・自己喪失などを感じてしまう現象。人生の半分を終えたうえ,肉体的にも精神的にも衰えを感じることが原因となる。ミドル-エイジ-クライシス。中年の危機。
40~50代のうち約80%が経験していると言われています。
このテーマを「今の調子は」の記事で記載していますが今回は深堀してみようと思います。
まずは始まりから思い起こしてみると、「自分が40代のころと比較してなんか違うと感じていること」が昨年から感じていました。
例えば、➀ストレッチをして膝が痛くなり腫れてきたことがあった、➁ランニングがしんどくなった、③夜更かしが出来なくなった(以前の生活リズムを維持できない)、④仕事が体力的にしんどくなった(やって出来ないことはないが疲れる)、⑤職場の中で気疲れする、⑦仕事での自分の強みがあいまいと感じる、⑥アラフィフを肯定的に捉えられる気持ちと隠したくなる感情が両立している)、⑦昔のことを考えることがある、⑧父親の死別を経験して潔さと母親の孤独を客観的に見て寂しさを感じる。
などなど思いもままに考えるとまだ出てきそう。
育った環境を振り返る
われわれのような1970年代生まれの40歳代中頃の年代から50歳すぎまでの人は、おそらく第2次ベビーブームで同年代が多いですよね。
育ってきた時代としては、小学生時代にキン肉マン、キャプテン翼、北斗の拳などのマンガが流行、テレビゲームであるファミコンの大流行。学校は土曜日半日授業でした。
詰め込み学習に代表される受験戦争。イジメ。バブル期を学生時代に見ていたので、良い会社のサラリーマンとなれば人生安泰神話を信じていましたね。
働き始めてから「なんか違う」と感じながらも、ものが豊かになっていた時代だったのか、私たちは既に与えられて育ってきたのかもしれませんね。
私の感覚では、周りを見ながら遅れず外れずで仕事や生活を組み立ててきたんですが、段々と世の中が生活しにくく厳しくなってきたように感じています。
生き方としてはコンパクトにまとまる事を良しとされているように思います。
同じ気持ちを感じている人も多いのではないでしょうか。
この様な時代を過ごしてきて50歳を迎えるにあたって人生を振り返り、時代の流れの変化を感じる中で肉体的にも精神的にも衰えを感じ不安・焦燥・自己喪失などを感じてしまうのも無理はないなぁと思います。
人が発達していく過程で
調べていくと、発達心理学では中年期を大多数の大人が経験する人生の一つの段階として研究が進められ、臨床心理学などを含めて「中年期危機」という用語が用いられるようになったと。
ライフサイクルの中で自然と起こってくるものなんですかね。
岡本祐子は、成人期における各年齢期に特徴的な心理的変化を見いだし、30代後半から40代前半の中年期と、60歳前後の老年期への移行期に、さまざまな自己意識に急激な変化が起こりやすいことを示唆した。また、岡本は、中年期に見られる自我同一性意識の変化過程には次の4つの段階があるとしている。それは、①心身の変化の認識にともなう危機期、②自己の再吟味と再方向づけへの模索期、③これまでの生き方の軌道修正・軌道転換期、④自我同一性の再確立期 である。
宮田義勝「中年期の自我同一性の発達」『発達人間学論叢』第4巻、大阪教育大学発達人間学講座、2001年2月15日、54頁。
「私だけではない」「みんな一緒」っだったんだ、と安心した気持ちも。
「やはりこれからどうするかは、私自身次第なんだ」
頑張りすぎず、でも行動を起こしたい。
新しい景色
最近の愛読書の中で、こんなタイトルがありました。
「自己投資に向けて一歩踏み出す勇気を持とう」
登ってみなければ見えない景色があって、その景色を見たらまた次の景色を見る機会が訪れるのです。ファイナンス理論でいう「リアル・オプション」ですね。一歩踏み出した人間にしか訪れないオプションの価値なのです。
奥野 一成. 『ビジネスエリートになるための 投資家の思考法』. ダイヤモンド社. 2022/9/6.272p
ブログ・少林寺拳法・JARTAトレーニングを続けていきたいと思っています。
最近の愛読書を紹介します。
この本を読んで、私自身の付加価値を見極めるべく人生の棚卸(内観)するきっかけになりました。