新しい空間で過ごす時間は、すごく新鮮です。
しかし修練に行くまでの時間は、めんどくさく感じ怠けたい感情がずっとまとわりついてきます。
その感情に向き合わず、帰宅したら流れのように修練に向かう準備をして出かける。
到着して練習場に入ったら切り替わる自分。受ける刺激がすべて新鮮。
私より先輩の拳士に教えて頂くなかで私の物覚えの悪さやカンの悪さを寛容に対応してくださる姿。
子供たちがキャーキャー言いながら楽しそうに練習?じゃれてる?声が聞こえてくる。
真剣にああだこうだと動きや型を話し合っている拳士の横で、悪戦苦闘の私がいます。
仕事の空間でなく家庭の空間でなく第3の空間。
連続技の習得
5級までは、「相手の攻撃を受けてから一撃」をひたすら覚え繰り返す練習が多かったように思います。
そして基本攻技、移動攻技、単演の基本法形で天地拳第一系・二系・三系、義和拳第一系・二系、龍王拳第一系までを覚えました。もちろん精度はかなり低いですが。
自主トレーニングがやりやすい感じです。
しかし4級の練習を始めてから少しずつ連続技が出てきました。「二連攻」とか「連反攻」と言われる連続技の練習です。
これが難しい!
例えば「相手の攻撃を受けてから一撃」ですから、内受をしてから中段突きをする。
そこから「裏拳→中段→上段→前蹴り→相手の回し蹴りを下受で防御」と攻撃が続くんです。
まず「相手との間合い」が上手く取れない。
あれって感じです。
相手に突きが「届いていない」「近くて突きが伸ばせない」「踏み込みの移動量がわからない」って感じです。
合わせて動作の時の重心を保つことが出来ず、バランスを崩してしまって次の動きが出来ないんです。
何ともカッコ悪い。
今のところ教えて頂いた解決策は、運歩法と言われる足の運び方や、開き退り、順退りと言われる足捌きで重心移動のコツと自分の感覚をつかむこと。
ココが出来ないと相手との連続技にならないなぁと学んでいます。
間を切る
そしていつも教えて頂いてる動作で、「間を切る」というものがあります。
攻撃をした後、➀相手の攻撃が及ばない位置に一度離れる ➁一字構えで構える ➂相手のから注意をそらさない、です。
間合いを切ることで、相手からは攻撃されない事や、攻撃の効果判定、次への作戦を立てるなど攻防の機微を養うことが出来ると教えて頂きました。
これは普段の人間関係やコミュニケーションの取り方で使っているなと。
残心(ざんしん)
これも大切であると教えられています。
最初は形から入りましたので、「そこで残心です!」って言われたらピタって止っとけばいいんだなと理解していました。
残心にも深い意味があるんですね。
残心とは・・・
残心について・・・油断することなく心を残す
自分では十分に相手を制したと思っても十分でない場合があります。相手の策略にかけられる場合など、どのような場合でも、次の用意に備えて、体の構えだけでなく、油断することなく心を残してこれに備えることを忘れてはいけません。
したがって、技をかけている間だけではなく、次にかかる間のもち方や、技法のつなぎのおりに、意識せずに残心が出来るように習慣づける訓練が必要です。
一般社団法人 SYORINJI KENPO UNITY ”少林寺拳法 読本” 一般社団法人 少林寺拳法連盟 第7版2021.8 P61
写真の姿は「もっと脇を締めなければ?」ですかね。
しかし大切な意味は相手の不意打ちに備えて、切れない緊張感を持つという事なんですね。
普段の生活でも、「一生懸命頑張った」、「集中して仕事をした」などの後に「うっかり」という事もまあまあある私ですが、こういった意識を参考に過ごせたら何か変わるかもしれませんね。