蹴りの極意

少林寺拳法

格闘技の蹴り技って、何であんなにかっこよく蹴れるんだろう。

ムエタイ、空手、キックボクシングなんか。

サッカーをやっていたっことがあるので、ボールの蹴り方は知っていますが、闘いの蹴り方は初めて習いました。

蹴りの種類

少林寺拳法の蹴り技には様々な方がありまして、いま私が習ったものに「直蹴り」、「回し蹴り」があります。

直蹴りは地味な感じがしますし、何となくすぐに形ができるようになるように感じます。

しかし、一見出来ているように見えても「威力と迫力」は全くなしですね。

回し蹴りはいわゆるカッコイイ蹴り方。覚えれば迫力のある攻撃が出来そうです。

しかしそんなに甘いものではありませんでした。難しい・・・だから面白い。

そして極めれば極めるほど精度には上がある(と言ってもまだ極めるまで行ってませんけどね)

二段拳士、三段拳士、四段の先生ですら「まだまだ」と言う心構えで練習されています。

直蹴り

空手などでは「前蹴り」と言われているようですね。

まず、

①「白蓮中段構え」で立つ(足は肩幅位に開き、くの字足立ちで、両手は中段で構えて両脇を締める)

②前へ前足底で蹴る。この時膝を抱えるようにして、膝をお腹近くまで引き上げてから膝を伸ばして、足指を反らした状態で足裏の指の付け根で当てに行く感じでやってます。

注意している点は、「膝を抱えるように持ち上げる」「蹴った後すばやく引き込む」です

うまい拳士は「蹴り上げた時に体が左右にブレない」「蹴ったときに沈みこまない」ですね。

動作を分解すると、

「片足立ちになった時膝は上がっているけど、まずしっかり膝を曲げた状態で上げている」

この時ごくわずかですが「一瞬ピタッと止まっている」そして膝を伸ばした時に「片足立ちしている足がしっかり伸びている」ですね。

これが出来るために私の足りないところは、「立足の股関節伸展がしっかりできること」「伸ばした膝をしっかり前に出せれるように蹴り足の後面の筋肉(下腿三頭筋、ハムストリングス、大殿筋)が伸びることと分析しました。

左右の直蹴りの精度を上げるためには、下肢の柔軟性改善を獲得した上で動作の安定性を上げていかなければ「威力と迫力」はつかないと理解しました。

回し蹴り

私のイメージしていた回し蹴りは、体を回転させながら、後ろ足で蹴るキックや外から大きく足が回るハイキックのことを回し蹴りと思っていました。

しかし違っていましたね。

これも、

①開き構え(左右の足を肩幅に広げ前後にも広げて後ろ足に重心をやや多めに位置させる4対6ぐらいか)

②蹴るときは膝を抱え込むように足を上げる。

③腰を回転させながら、横の軌道で蹴り足を寝かせながらひざを伸ばし、相手の側面を蹴りに行く。

④首から頭にかけて狙うのが上段、脇腹を狙うのが中段、足を狙うのが下段。

⑤中段で相手を仕留めに行くときは前足底で横三枚(脇腹の第11・12肋骨先端を突きに行く)

注意している点は、「蹴りに行くとき前足を踏み込む、その時つま先は外を向けておく」「腰を回転させるとき身体は一緒に回転させず出来るだけ前を向く」ですね。

うまい拳士は、「しっかり顎を引きながら相手を見て、腰から上は相手の方を向けています」「腰の回転が鋭い」「膝の曲げ伸ばしの時にスナップを利かせている」と分析しています。

動作の分析では、「体を相手に向けるために腰の回転、体の捻りはしっかり必要」、「軸足の縦の線から体にかけて一本の軸がある」

私の出来てない点は、やはり「腰の回転」

このためには、

①軸足の股関節内旋可動域がしっかり確保できていないといけない。

②腰の回転を作るため体幹の回旋柔軟性。

③直蹴りの時と違い重心の制動力が前後のみならず、左右の力を求められる。

④蹴り足を寝かせる必要があるため、蹴り足の内外旋の関節可動域も必要。

このための戦略はやはりJARTAトレーニング

「コモドストレッチ・ネコモド」「牛の顔」などで「体幹回旋と殿筋のの柔軟性向上」、インナースクワット・プランクシッティング

あとはやるのみ!!

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