少林寺拳法における「相手を制圧する技」の必要性は何なのかを考えています。
護身術からの気づき
「相手を制圧する技」は柔法に分類されており「守法」「抜き」「逆技」があります。
現在3級合格に向けて修練している柔法は、腕十字固めより立合掌固、両手寄抜、巻抜、十字抜、十字小手、二段抜、突抜、逆小手より裏返投・裏固です。

すべて「相手に掴まれた時に腕を振りほどく」さらに「相手の手を掴んで締め上げる・関節技を仕掛ける」といった技です。
いつも思うんですが、後者の技が決まるととにかく痛い!!技がかかっている時は「もう無理だ」ってぐらい痛いですが、放されると意外に痛みは後に引かないんです。不思議ですね。
私の感想ですが、相手が「こんな技や防御方法を知っていると気づいた時点」で、素手では相手をやっつけようとは思いませんね。または別の立ち向かう方法を考えますね。
もう一つの気づきは、技を習得する過程で、冷静さ・判断力・相手を思いやる気持ちが自然と生まれてきまして、暴力に対して感情的に反応せずに冷静に対応する考えや力の習得する機会が得られると実感しています。
そこから気づいたんですが、
「こんなに理にかなっている護身術を教えてくれる場ってほかにどんなところがあるんだろう?」
少林寺拳法の道院・スポーツ少年団は日本全国にあります。世界の他国にもあるようですね。そしてどこで習っても同じ内容のようです(年々進化しているとのこと)。
大人になって習うのも良し、子供の時から護身術の理屈を習得していれば、護身って人生で何回あるかわからない場面ですが「自分を守れる」側の人間になっていけるのではないかと思いました。
我が子達も私に先んじて黒帯を取得させて頂いていますが、そうであってほしいと感じています。
そして、「強さ」というものを「叩きのめす力」ではなく、「困難に負けない力」「他者を守る力」であるという価値観をこの法を修練した親子として共有していきたいです。
私の私見ですが、アンパンマンの存在にも通ずるように思っています。
「強さとは何か」「逆転しない正義」
私も修練を重ねて、技を自分のものとして体に染みこませられるよう精進します!