「乱捕り」という稽古が面白い

少林寺拳法

年甲斐もなく熱くなるのが「乱捕り」という稽古。

自由に技を繰り出して相手と「闘う」練習ですね。

もちろん痛いし、ケガしそうですが、二人一組の乱捕りの様子を先生が真近でみて下さっていますので、ヒートアップしそうになる前で指導してくれます。

そもそも少林寺拳法の修練体系には、基本・法形・運用法(乱捕り)・演武の4つがあります。

それぞれに意味があるようで、やはり「喧嘩に強くなる」とか「闘い合ってすっきりする」といった要素はほぼ無いように感じます。

教本には「相手に勝つ」ではなくて「己に克つ」と教えられています。

わたしもこの考え方が好きなんですけどね。

「基本」とは・・・

基本的な体の動かし方を学ぶ過程で、動かしやすい体の操作を覚えることを目標としています。

例えば上段突きの際の「重心移動」

「振り身」と言われる体の動かし方で、腕で突く時に立っている状態から体の軸が左右に移動することを意識して突きをやるんです。

具体的に説明すると・・・

「右上段突きをやる」となると、例えば左足を前に出して立つ。

右こぶしを握って相手の顎のやや左外側を狙う気持ちで右ストレートを繰り出す!

この時、よく言われるのは「まずは腰の回転!」ですね。いわゆる腰を勢いよく左回転して、つられて身体が左回転する。

自然と右肩が少し前に出る

そのまま右ストレート!

そしてこれが重要なんですが、右ストレートを繰り出した時に意識して重心を右に移動させる。

おのずと右ストレートの軌道はやや左方向に向かいます。相手の顎のやや左外側を狙いやすくなるし、おそらくですが相手の攻撃も同時に避けれるのではないかと感じています。

基本(基本諸法)には突きや蹴り、受けのほかに構え、立ち方、足捌き、体捌きがあり、人間の当たり前の動きを活用して、少林寺拳法を通して自分の動きを作り上げることを目的としているようです。

なのでこの基本をしっかりマスターすれば、十分護身になるし良い運動になると感じています!!

「法形」とは・・・

「法形」とは、さまざまな護身の技が示されたもので、少林寺拳法の技術の原理・原則(拳理というらしい)を学び、身体感覚を身につけるものとのこと。

要するに「相手の動きに応じて動くことが出来るようになるための修練」と理解しています。

決められた動作を前もって教えて頂き、「こうするから、こう返してきてくださいね」なんて動作を決めて、まずは「相手の攻撃を受け」て「反撃する」の繰り返しです。

「なんだ、決められた動きを教えてもらった通りにやればいいんだ」と甘く見ていたんですが・・・

残念な点その1:動作を覚えれない。身体で覚えるしかない。

残念な点その2:スピードに追いつかない。連反攻と言って連続で攻防になったらパントマイムみたいになる。

残念な点その3:間合いが上手く取れない。呼吸が合わない。受けからの突き蹴りが忙しくて、そこまで気が回らないの現状。これも体で覚えたら、出来てくるようになることを祈ってます。

「乱捕り」とは・・・

運用法(乱捕り)は、法形の運用法を学ぶための修練方法とのことです。

とにかくしんどいですが、面白いと感じています。

攻撃も防御も無意識に息を止めて、動いていますので間合いが離れたり、途中で止められたりしたときに、ドッと疲労感が襲ってきます!

自由に攻撃をしていいので、「どう攻めようかな?」とか「不意を突かなければ相手に当たらない」の意識に集中してしまうのでガチガチ。

気づいたのは「八方目の発動!!」

特に「受け」の時にぼんやりと相手を全体的に見ていると、相手の攻撃をかわす、防御出来ることに気づきました。

ただ上手く受けや攻撃をしないと、当たったら身体が痛い。

演武について・・・

技を無理なく連係させる修練のことで、習得してきた「基本」・「法形」を、様々に変化する相手の攻撃に対して適切な技で対応しなければならないとのこと。

現時点で演武が出来るまでの技量は、私にはまだ無く練習していませんが、間違いなく「決められた動きを相手とテンポよくやれば良い」ものではなさそうです。

このように感じているのは、やっぱり「やってみると難しく奥が深い」ということです。

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